楽天銀行はどんな銀行?
楽天銀行は、日本国内に居住する個人が口座を開設できるネット銀行です。
店舗の窓口へ行って口座を作り、通帳へ記帳するという従来型の銀行とは使い方が違います。
口座開設、残高確認、振込、定期預金の申込みなど、多くの手続きをWebやアプリから行います。
普通預金の口座維持手数料は無料です。
口座を持っているだけで毎月維持費がかかる仕組みではありません。
現金を使いたいときは、楽天銀行専用のATMがあるわけではなく、セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行などの提携ATMを使います。
つまり楽天銀行を使うときに重要なのは、
店舗が近くにあるかではなく、普段使うATM・アプリ・楽天サービスとの相性がいいか
です。
現金をあまり使わず、振込やカード決済を中心に生活している人ほど、ネット銀行の使い方へ移行しやすくなります。
口座はどうやって作る?
楽天銀行の口座開設は無料です。
申込書や印鑑も不要で、Webから必要事項を入力して申し込みます。
本人確認は楽天銀行アプリを使えます。
「スピード口座開設」に対応する方法では、本人確認書類と顔写真をスマートフォンで撮影し、最短翌営業日から口座を利用できます。
通常のアプリ本人確認では、書類や方法によって口座利用開始まで1〜2週間程度かかる案内もあります。
本人確認後に初期設定を行えば、アプリやWebから利用を始められます。
楽天会員IDを持っている場合は、楽天IDでログインして申込みを進めることもできます。
ネット銀行なので「銀行へ行ける平日に口座を作る」という制約が小さいのは使いやすいところです。
ただし、本人確認書類は必要です。
本人確認方法によって使える書類や必要枚数が変わるため、申込み画面で現在の条件を確認します。
現金はどこで入出金する?
楽天銀行のキャッシュカードがあれば、全国約10万台の提携ATMで入出金できます。
代表的なのは、
セブン銀行。
ローソン銀行。
イオン銀行。
ゆうちょ銀行。
みずほ銀行。
三菱UFJ銀行。
イーネット。
などです。
セブン銀行とローソン銀行ではスマホATMにも対応しています。
キャッシュカードを持たず、対応するスマートフォンだけで入出金できる場面があります。
ネット銀行だから現金を扱えないわけではありません。
一方、ATM手数料は使い方によって発生します。
ここが楽天銀行を使ううえでかなり重要です。
ATM手数料はいくら?
ATM手数料は、利用するATMと取引内容によって変わります。
セブン銀行、イオン銀行、みずほ銀行、Patsatなどでは、無料回数がない場合の出金手数料は220円です。
ローソン銀行、イーネット、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行などでは275円です。
入金は3万円以上なら多くの提携ATMで無料です。
3万円未満では、無料回数がない場合に220円または275円かかります。
そのため少額の現金を何度も入出金すると、手数料が積み上がる可能性があります。
楽天銀行は、
「いつでもATM無料」
という銀行ではありません。
無料回数を持っているか、3万円以上の入金かなどで変わります。
現金を頻繁に引き出す人は、次のハッピープログラムまで含めて考える必要があります。
ハッピープログラムでATM手数料を最大月7回無料にできる
楽天銀行には「ハッピープログラム」という優遇制度があります。
楽天会員情報と楽天銀行口座を連携してエントリーすると、預金残高または対象取引の件数に応じて会員ステージが決まります。
ステージは、
ベーシック。
アドバンスト。
プレミアム。
VIP。
スーパーVIP。
の5段階です。
ATM手数料無料回数は、
アドバンストが月1回。
プレミアムが月2回。
VIPが月5回。
スーパーVIPが月7回。
です。
ベーシックにはステージ特典としてのATM無料回数はありません。
口座開設後は、開設月とその後2か月目まで、無条件で月3回無料になる特典があります。
ステージ特典と口座開設特典の両方を足して使えるわけではなく、多い方の無料回数が適用されます。
楽天銀行を日常のメイン口座として使い、預金残高や取引が増えるほどATM手数料を抑えやすくなる仕組みです。
他行振込手数料はいくら?
楽天銀行同士の振込は無料です。
他の銀行へ振り込む場合は、無料回数がなければ1回145円です。
ただしハッピープログラムのステージに応じて、
アドバンストは月1回。
プレミアムは月2回。
VIPとスーパーVIPは月3回。
まで無料になります。
さらに給与、賞与、公的年金の受取口座として楽天銀行を指定し、実際に入金があると、全ステージで他行振込手数料が翌月3回無料になります。
給与受取などによる無料回数は条件により最大5回まで保有できます。
そのため他行振込をよく使う人は、単に口座を作るだけより、給与受取口座として使う方が手数料面で有利になりやすいです。
ネット銀行では「振込手数料無料」が目立ちますが、楽天銀行も条件なしで無制限無料ではありません。
給与受取・預金残高・取引量によって無料回数を作る銀行です。
普通預金金利はいくら?
通常の普通預金金利は、年0.40%です。
税引後では年0.318%です。
楽天カードの利用代金を楽天銀行から引き落とす条件を満たすと、年0.42%になります。
さらに楽天証券とのマネーブリッジを設定すると、普通預金残高1,000万円以下の部分は年0.48%。
1,000万円を超えた部分は年0.42%になります。
通常金利と比べると、楽天証券との連携で普通預金金利を引き上げられることが楽天銀行の大きな特徴です。
ただし普通預金金利は変動金利です。
金融情勢によって変更される可能性があります。
また複数の優遇条件を満たしても、金利優遇が単純に足し算されるわけではありません。
基本的には適用条件の中で該当する金利が使われます。
マネーブリッジとは何?
マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券の口座を連携するサービスです。
楽天証券にも口座を持っている人が設定できます。
分かりやすいメリットの一つが普通預金金利の優遇です。
普通預金残高1,000万円以下の部分は年0.48%になります。
さらに、楽天証券で株式などを買うときに楽天銀行から自動的に資金を移す「自動入出金」など、銀行と証券の資金移動も便利になります。
投資資金を毎回自分で銀行から証券口座へ振り込む手間を減らせます。
そのため楽天証券を使っている人にとって、楽天銀行は単なる給与受取口座以上の意味があります。
銀行口座と証券口座を一体で使うための入口になります。
一方、楽天証券を使わない人にはマネーブリッジのメリットはありません。
楽天銀行を選ぶ価値の大きさは、楽天証券を使うかどうかでかなり変わります。
楽天カードの引落口座にすると何が変わる?
楽天カードの利用代金を楽天銀行から引き落とす場合も、普通預金金利の優遇があります。
条件を満たした場合、普通預金金利は年0.42%です。
ただしマネーブリッジの年0.48%と同時に両方を足して年0.90%になるわけではありません。
複数の優遇条件を満たした場合は、基本的により高い優遇金利が適用されます。
楽天カードを普段使いしているなら、カードの支払口座と銀行をまとめることで資金管理もしやすくなります。
楽天市場、楽天カード、楽天銀行をまとめて使っている人ほど、楽天経済圏の中で口座の役割が増えます。
逆に楽天カードを使わない人は、この優遇を目的にする必要はありません。
デビットカードも使える
楽天銀行ではデビットカードを発行できます。
JCB、Mastercard、Visaの年会費無料カードが用意されています。
デビットカードはクレジットカードと違い、基本的に利用した時点で銀行口座から代金が引き落とされます。
そのため、
クレジットカードを使いたくない。
使いすぎを避けたい。
銀行残高の範囲内で決済したい。
という人に使いやすい方法です。
キャッシュカードとデビットカード機能を一枚にまとめられるため、ATM利用と買い物を同じカードで行えます。
もちろん楽天銀行を使うためにデビットカードが必須なわけではありません。
普段クレジットカードやスマホ決済を使う人は、キャッシュカード機能中心でも問題ありません。
アプリでは何ができる?
楽天銀行アプリでは、預金残高や入出金履歴を確認できます。
振込や定期預金などの銀行取引もスマートフォンから進められます。
ホーム画面では、
預金残高。
セキュリティ設定状況。
デビットカード利用金額。
外貨預金残高。
などをまとめて確認できます。
一度使った機能へ履歴から移動することもできます。
対応するセブン銀行ATMとローソン銀行ATMではスマホATMも利用できます。
銀行アプリを日常的に使う人にとっては、店舗やPCへ行かずスマートフォンだけで多くの操作を完結できることがネット銀行の使いやすさです。
一方、対面で相談しながら操作したい人には、店舗を持つ銀行の方が安心できる場合があります。
楽天銀行は給与受取口座として使いやすい?
給与受取口座にすると、他行振込手数料の無料回数が月3回付くため、手数料面ではメリットがあります。
給与が振り込まれる口座をそのまま生活のメイン口座にして、
カード代。
公共料金。
投資資金。
他行への振込。
をまとめれば、口座内の資金移動も減らせます。
ただし会社によっては給与振込先に指定できる銀行が限られる場合があります。
勤務先のルールを確認する必要があります。
また現金を毎週何度も引き出す生活なら、ATM無料回数を超えたあとの手数料も考えておいた方がいいでしょう。
給与受取口座としての使いやすさは、
振込無料特典を使うか。
現金利用が多いか。
楽天カードや証券を使うか。
まで含めて決まります。
楽天銀行をメイン口座にするならATMの使い方が重要
楽天銀行を使っていて不満になりやすい部分の一つが、無料回数がないとATM手数料がかかることです。
たとえば月に8回現金を引き出す人が、ハッピープログラムの無料回数を持っていなければ、毎回220円または275円かかる可能性があります。
一方、普段はキャッシュレスで支払い、月に1〜2回しか現金を引き出さない人なら、ハッピープログラムの無料回数で十分な場合があります。
3万円以上のATM入金は無料です。
そのためネット銀行を使うときは「ATMがあるか」だけでなく、「自分は月に何回現金を出し入れするか」を考える方が重要です。
現金利用が少ない人ほど、楽天銀行の手数料条件をクリアしやすくなります。
楽天銀行は安全?
楽天銀行の普通預金は預金保険制度の対象です。
一般的な利息の付く普通預金は、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護される仕組みです。
楽天銀行だけ特別な制度ではなく、日本の銀行として預金保険制度の対象になります。
アプリやWeb利用では、ログイン情報や認証設定などオンライン銀行特有のセキュリティ管理も重要です。
不審なSMSやメールからログインしない。
公式アプリを使う。
パスワードや暗証番号を使い回さない。
といった基本的な対策は必要です。
ネット銀行だから危険、店舗銀行だから安全という単純な話ではありません。
オンラインで資金を扱う以上、User側もアカウント管理をしっかり行う必要があります。
楽天銀行の料金について
銀行口座なので、月額利用料を払うサービスではありません。
普通預金口座の口座維持手数料は無料です。
口座開設も無料です。
費用が発生しやすいのは、
ATM手数料。
他行振込手数料。
証明書発行など一部の個別手続き。
です。
ATMは無料回数がなければ1回220円または275円。
他行振込は無料回数がなければ1回145円です。
逆に楽天銀行同士の振込は無料。
ハッピープログラムや給与受取などの条件を満たせば、ATMや他行振込の無料回数を増やせます。
つまり楽天銀行は、口座を持つことにはお金がかからないが、現金や振込をどう使うかで手数料が変わる銀行です。
楽天銀行はどんな人に向いている?
一番分かりやすく向いているのは、楽天のサービスを複数使っている人です。
楽天証券を使っていればマネーブリッジで普通預金金利を優遇できます。
楽天カードを使っていれば引落口座としてまとめられます。
楽天ポイントや楽天市場も含め、日常の支払いを楽天へ集めている人ほど銀行口座までつなげる意味が出ます。
またスマートフォンで銀行取引を完結したい人にも向いています。
振込や残高確認のために銀行店舗へ行きたくない。
現金をあまり使わない。
給与やカード引落など生活のお金をオンラインで管理したい。
という人には使いやすいでしょう。
一方、現金を頻繁に引き出す人はATM無料回数を確認する必要があります。
窓口で対面相談したい人も、店舗型銀行の方が安心できる場合があります。
楽天証券や楽天カードを使わない人でも楽天銀行は利用できますが、その場合は楽天連携による強みが少なくなります。
まとめ|楽天銀行は「楽天サービスとの連携」と手数料条件まで使うと強みが出る
楽天銀行は、Webとスマートフォンを中心に使うネット銀行です。
口座開設と口座維持は無料。
セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行など全国の提携ATMを使えます。
普通預金の通常金利は年0.40%。
楽天カードの引落条件を満たすと年0.42%。
楽天証券とのマネーブリッジでは、1,000万円以下の部分が年0.48%になります。
ただし金利は変動します。
ATMは無料回数がなければ220円または275円。
他行振込は1回145円です。
一方、ハッピープログラムを使えばATM手数料は最大月7回、他行振込はステージに応じて最大月3回無料になります。
給与・賞与・公的年金の受取があれば、他行振込が月3回無料になる特典もあります。
そのため楽天銀行は「ネット銀行だから何でも無料」という銀行ではありません。
楽天証券や楽天カードとの連携、給与受取、ハッピープログラムまで組み合わせて、金利と手数料の両方を有利にする銀行です。
楽天サービスを普段から使っていて、銀行取引もスマートフォン中心にまとめたいなら、メイン口座として検討しやすい選択肢です。
反対に、現金を頻繁に引き出し、楽天の他サービスをほとんど使わない場合は、自分の使い方でATM・振込手数料がどうなるかまで確認してから選ぶ方がいいでしょう。