ネット銀行4社を比較

金利・ATM・振込・経済圏連携の違いを比較

楽天銀行 / ドコモの銀行 / PayPay銀行 / auじぶん銀行

ネット銀行を選ぶ時、「普通預金金利が一番高いところ」に目が行きやすいです。

ただ、2026年のネット銀行は条件付き金利が増えており、最大値だけを横並びにするとかなり判断を誤ります。

PayPay銀行はPayPayポイントを含む預金優遇。

ドコモの銀行は旧住信SBIネット銀行の機能を引き継ぎながらdポイントへ移行。

楽天銀行は楽天証券・楽天カードとの連携。

auじぶん銀行は通常金利から優遇金利まで高水準。

それぞれ「どう使うと得になるか」が違います。

この記事では、2026年8月時点のPayPay銀行、ドコモの銀行、楽天銀行、auじぶん銀行を、普通預金金利、優遇条件、ATM、振込・送金、証券、ポイント経済圏まで比較します。最大金利ではなく、自分が実際に使った時にどの銀行が楽なのかを中心に整理します。

先に分けると、普段使う決済・証券・スマホサービスでほぼ候補が決まる

PayPayを毎日使うならPayPay銀行。

楽天証券・楽天カードを使うなら楽天銀行。

au PAYやau PAYカードを使い、金利優遇を積み上げたいならauじぶん銀行。

旧住信SBIネット銀行の目的別口座やSBI証券連携を使いたい、またはdポイント経済圏へ寄せたいならドコモの銀行。

この分け方が最初の目安です。

銀行単体の数字だけを見るより、自分がすでに使っているサービスへ寄せた方が、条件達成のための余計な作業が少なくなります。

通常の普通預金金利だけなら、0.30〜0.41%に収まっている

2026年8月時点の通常普通預金金利は、

PayPay銀行:年0.30%。

ドコモの銀行:年0.40%。

楽天銀行:年0.40%。

auじぶん銀行:年0.41%。

です。

優遇を一切使わないなら、auじぶん銀行がわずかに高く、PayPay銀行が低い形です。

ただ、100万円を一年預けた時、0.10%の差は税引前で約1,000円です。

もちろん残高が大きければ差も大きくなります。

それでも、ATMや振込で毎月手数料を払ってしまえば金利差が消えることもあります。

ネット銀行は金利だけで決めない方がいい理由がここにあります。

最大金利はauじぶん銀行が目立つが、条件が違うので単純比較できない

auじぶん銀行は、じぶんプラスのプレミアムステージで普通預金年0.75%を案内しています。

かなり高い数字です。

ただし、総資産残高1,000万円以上などプレミアムステージになるための条件があります。

一方、PayPay銀行はステップアップ円預金で預金金利最大年0.60%に加え、PayPayポイント年0.10%相当を組み合わせ最大年0.70%相当としています。

楽天銀行は、マネーブリッジで1,000万円以下の部分が年0.48%。さらにボーナス金利条件を含めると最大年0.74%です。

これらは全員に同じ条件で適用される数字ではありません。

「最大0.75%だから1位」と並べるより、自分の残高と日常利用で実現できる金利を比べるべきです。

条件をあまり追いたくないなら、通常金利が高い銀行の方が楽

毎月、

カードを何回使った。

決済を何万円した。

残高はいくら。

ステージはどこ。

と確認するのが面倒な人もいます。

そういう場合は、最大金利より通常金利を重視した方がいいです。

楽天銀行は通常年0.40%。

ドコモの銀行も年0.40%。

auじぶん銀行は年0.41%。

この3行なら、優遇を一切追わなくても比較的近い水準です。

PayPay銀行は通常年0.30%ですが、PayPayを使う人なら優遇を自然に活かしやすくなります。

「高い条件を達成する」のではなく「普段の行動が勝手に条件になる」銀行を選ぶのが一番楽です。

楽天証券を使うなら楽天銀行、SBI証券ならドコモの銀行が自然

投資をしている人は、銀行と証券の連携で選ぶと分かりやすいです。

楽天銀行には楽天証券とのマネーブリッジがあります。

普通預金優遇だけでなく、証券への自動入出金に使えます。

ドコモの銀行は旧住信SBIネット銀行なので、2026年8月時点でもSBIハイブリッド預金が残っています。

銀行名がドコモSMTBネット銀行へ変わっても、SBI証券連携は継続しています。

投資資金をどこへ置くかまで含めると、証券口座と同じ系統へ揃えるメリットは大きいです。

PayPay銀行は、PayPayを生活の中心にしている人に分かりやすい

PayPay銀行の通常金利だけを見ると他3行より低いです。

でも、PayPayを毎日使っている人なら評価が変わります。

ステップアップ円預金で金利優遇。

PayPayポイントの受取。

決済と銀行を同じサービス圏へまとめる。

ATMも3万円以上なら何度でも無料という分かりやすい条件があります。

銀行比較では「最高金利」より、口座を作った後にその銀行を本当に使うかが大事です。

PayPayの利用頻度が高い人なら、銀行までまとめることで管理が単純になります。

auじぶん銀行は、貯蓄金利を意識する人に強い

auじぶん銀行は通常年0.41%から始まり、まとめて金利優遇で最大年0.61%、プレミアム金利優遇で年0.75%です。

普通預金へ大きめの現金を置く人ほど、金利差の影響が大きくなります。

また、定額自動入金を使えば、給与振込口座を別銀行に残したまま毎月一定額だけ移せます。

そのため、

生活費口座は別。

貯蓄はauじぶん銀行。

という使い方もしやすいです。

メイン銀行を完全に乗り換えなくても、高金利側へ貯蓄だけ移す選択肢があります。

ドコモの銀行は、金利より目的別口座とスマホATMに独自性がある

ドコモの銀行の通常金利は年0.40%です。

数字だけなら楽天銀行と同水準です。

それより特徴的なのが、旧住信SBIネット銀行から引き継いだ機能です。

目的別口座を最大10個。

SBIハイブリッド預金。

スマホでATM。

ことら送金。

2026年8月20日からはdアカウント連携も始まり、スマプロポイントからdポイントへ移行しています。

「ドコモだから選ぶ銀行」というより、旧住信SBIネット銀行の便利さにドコモ連携が加わり始めた銀行と見る方が正確です。

ATMをよく使うなら、無料回数より自分の引出し方で比較する

PayPay銀行は3万円以上のATM入出金を無料にできるのが分かりやすいです。

楽天銀行とauじぶん銀行はステージによって無料回数が変わります。

ドコモの銀行は、対象条件でアプリATMを使えばセブン銀行・ローソン銀行で何度でも無料という使い方があります。

毎週5,000円を引き出す人。

月1回5万円を引き出す人。

スマホATMを使う人。

キャッシュカードを使いたい人。

同じ「月4回ATM」でも最適な銀行は違います。

自分の過去1か月のATM履歴を見て比較するのが一番確実です。

振込無料回数だけでなく、ことら送金を使えるかも見る

2026年は、10万円以下の個人間送金ならことら送金で無料にできる銀行が増えています。

そのため、従来の「他行振込月○回無料」というスペックだけでは実態を表しにくくなっています。

家族へ3万円送る。

自分の別銀行へ5万円移す。

友人へ立替分を返す。

こうした送金と、

家賃。

事業者への振込。

10万円を超える送金。

を分けて考えるべきです。

通常振込の無料回数が少なくても、ことら送金で大半が済むなら困らない人もいます。

結局、メイン口座を一つに絞らなくてもいい

ネット銀行を比較すると「一番おすすめを一つ決めたい」と考えがちです。

でも、銀行は複数持てます。

給与・生活費。

貯蓄。

投資。

決済。

目的を分けても構いません。

たとえば、

給与と生活費はドコモの銀行。

楽天証券用に楽天銀行。

高金利貯蓄にauじぶん銀行。

PayPay決済用にPayPay銀行。

という形もできます。

ただし、口座を増やしすぎると管理が面倒になります。

メイン1行+目的が明確なサブ1行程度から始める方が使いやすいです。

2026年に選ぶなら、こう考えると分かりやすい

PayPayを日常決済の中心にしているならPayPay銀行。

楽天証券・楽天カード・楽天ポイントをまとめたいなら楽天銀行。

普通預金金利を重視し、au PAYなどの条件を自然に満たせるならauじぶん銀行。

目的別貯金、SBI証券、スマホATMを使いたくて、今後dポイント連携も活かしたいならドコモの銀行。

金利は変動します。

だから、0.01%だけ高い銀行へ毎回乗り換えるより、自分が使うサービスと条件が合う銀行を選ぶ方が長期的には楽です。

まとめ

2026年8月時点の4行は、普通預金の通常金利だけなら年0.30〜0.41%の範囲です。

差が大きくなるのは優遇条件と周辺サービスです。

PayPay銀行はPayPay。

楽天銀行は楽天証券・楽天カード。

auじぶん銀行は高い金利優遇とau連携。

ドコモの銀行は旧住信SBIネット銀行の機能+dポイントへの移行。

どれが一番かを決めるより、自分がすでに何を使っているかを見る方が選びやすいです。

最大金利を追うのではなく、無理なく毎月達成できる条件、ATMの使い方、証券口座、決済方法まで含めて選ぶ。

それが2026年のネット銀行比較では一番現実的です。