ドコモの銀行

「ドコモの銀行」ドコモSMTBネット銀行の特徴・手数料・dポイント連携を解説

ドコモの銀行

「ドコモ銀行」と呼ばれることがある現在のドコモグループの銀行は、正式にはドコモSMTBネット銀行です。

もともとの住信SBIネット銀行が2025年10月にドコモグループへ入り、2026年8月3日に「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へ商号を変更しました。

サービス上では「ドコモの銀行」という名称が前面に出ています。

これまで住信SBIネット銀行が提供してきたネット銀行としての機能を引き継ぎながら、dアカウント、dポイント、d払い、dカードなどドコモのサービスとの連携を広げているのが現在の形です。

2026年8月20日からはdアカウントとの連携も開始され、対象の銀行取引でdポイントをためられるようになりました。

一方で、以前ドコモが三菱UFJ銀行と提供していた「dスマートバンク」とは別のサービスです。

dスマートバンクは新規申込みを終了し、アプリ配信も2026年1月に終了しています。

そのため、これから「ドコモの銀行を使いたい」と考える場合に見るべきなのは、現在のドコモSMTBネット銀行です。

この記事では、2026年8月24日時点の公式情報をもとに、ドコモSMTBネット銀行がどんな銀行なのか、旧住信SBIネット銀行から何が変わったのか、ATMや振込手数料、普通預金金利、dポイント連携、そのうえでどんな人に向いているのかまで整理します。

ドコモSMTBネット銀行はどんな銀行?

ドコモSMTBネット銀行は、店舗を中心に使う銀行ではなく、Webやスマートフォンアプリを中心に利用するネット銀行です。

普通預金、定期預金、振込、デビットカード、住宅ローン、カードローン、外貨預金など、幅広い銀行サービスをオンラインで利用できます。

2026年8月3日までは「住信SBIネット銀行」という名前でした。

銀行そのものが新しくゼロから作られたわけではありません。

住信SBIネット銀行が持っていた口座やサービス基盤を引き継ぎ、商号とブランドがドコモグループの銀行として変わった形です。

そのため、

「ドコモが初めてネット銀行を作った」

という理解より、

「住信SBIネット銀行がドコモグループ入りし、ドコモSMTBネット銀行として再スタートした」

と考える方が実態に近いです。

ドコモを使っていない人も利用できます。

公式サイトでも、ドコモユーザー以外も利用できることが明記されています。

旧dスマートバンクとは何が違う?

ここは名前が似ているため、かなり混同しやすいところです。

以前の「dスマートバンク」は、ドコモが三菱UFJ銀行と組んで提供していたデジタル口座サービスでした。

dスマートバンク経由で三菱UFJ銀行の口座を使い、dポイントなどの特典を受ける仕組みです。

しかしdスマートバンクは2025年10月27日に新規申込み受付を終了しました。

dポイント特典も2025年12月利用分を最後に終了し、アプリストアでのアプリ配信は2026年1月29日に終了しています。

一方、現在の「ドコモの銀行」はドコモSMTBネット銀行です。

旧住信SBIネット銀行そのものがドコモグループの銀行になっています。

つまり、

旧dスマートバンク
→ 三菱UFJ銀行との連携サービス

現在のドコモSMTBネット銀行
→ ドコモグループ傘下の銀行そのもの

という違いがあります。

過去の記事や検索結果でdスマートバンクの情報が出てきても、これから新しく使う銀行の情報としては分けて考える必要があります。

住信SBIネット銀行の口座を持っていた人はどうなる?

2026年8月3日の商号変更によって、既存利用者が別の銀行へ口座を作り直す形ではありません。

住信SBIネット銀行がドコモSMTBネット銀行へ名前を変えています。

これまでのネット銀行としてのサービスを土台に、ドコモとの連携が追加されていきます。

銀行コードは0038です。

既存のサービスにはSBI証券と連携するSBIハイブリッド預金なども残っています。

「ドコモになったから住信SBIネット銀行時代の機能が全部なくなった」というわけではありません。

一方で、名称、ブランド、ポイント制度などは変化しています。

特に2026年8月はdアカウント連携やdポイントへの移行が始まった直後なので、以前の住信SBIネット銀行の記事だけを読むと現在の特典を把握しにくくなっています。

普通預金金利はいくら?

2026年8月3日から、個人向け円普通預金の金利は年0.40%へ引き上げられました。

それ以前は年0.30%でした。

SBIハイブリッド預金は年0.41%です。

SBIハイブリッド預金は、SBI証券との連携に使う円預金です。

株式などの買付代金へ自動的に充当できるため、SBI証券を利用している人には引き続き便利な仕組みです。

普通預金とSBIハイブリッド預金はいずれも変動金利です。

金融情勢によって変更される可能性があります。

またBaaS提携サービスでは条件や金利が異なる場合があります。

通常のドコモSMTBネット銀行口座と、提携サービス経由の口座を同じ条件だと思わない方がいいでしょう。

ATMはどこで使える?

セブン銀行、ローソン銀行、イーネット、イオン銀行、ゆうちょ銀行などのATMを利用できます。

特に便利なのが「アプリでATM」です。

スマートフォンアプリでATM画面のQRコードを読み取り、キャッシュカードを使わずに入出金できます。

対象はセブン銀行とローソン銀行です。

スマートプログラム対象支店では、この「アプリでATM」を使った入出金手数料が何度でも無料です。

これはドコモSMTBネット銀行のかなり大きな特徴です。

現金を頻繁に引き出す人でも、

対応するセブン銀行またはローソン銀行ATMを使う。

キャッシュカードではなくアプリでATMを使う。

という使い方なら、無料回数を気にせず利用できます。

ただし支店や口座の種類によって条件が異なる場合があります。

BaaS提携サービスなどは別条件になることがあるため、自分の口座が対象か確認する必要があります。

キャッシュカードでATMを使う場合は無料回数がある

アプリではなくキャッシュカードで入出金する場合は、スマートプログラムのランクによって無料回数が決まります。

2026年5月にスマートプログラムが改定され、現在は5段階です。

ベーシック。

シルバー。

ゴールド。

VIP。

プラチナVIP。

カードATMの無料回数は、

ベーシックが月2回。

シルバーが月5回。

ゴールドが月10回。

VIPが月15回。

プラチナVIPが月20回。

です。

無料回数を超えた場合、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット、イオン銀行などでは1回165円。

ゆうちょ銀行では1回330円です。

つまりATM手数料を抑えたいなら、

セブン銀行・ローソン銀行で「アプリでATM」を使うのが最も分かりやすい

ということになります。

他行への振込は無料?

通常の銀行振込では、スマートプログラムのランクに応じて無料回数があります。

他行宛振込の無料回数は、

ベーシックが月1回。

シルバーが月5回。

ゴールドが月10回。

VIPが月15回。

プラチナVIPが月20回。

です。

ドコモSMTBネット銀行と三井住友信託銀行の口座宛ては、回数無制限で無料です。

さらに、少額の個人間送金なら「ことら送金」も使えます。

公式では、ことら送金を使った1回10万円までの他行宛送金は手数料無料と案内しています。

ただし送金先の金融機関がことら送金へ対応している必要があります。

家族や友人へ数万円を送る程度なら、通常振込の無料回数を消費せず、ことら送金で無料にできる場合があります。

スマートプログラムはどういう仕組み?

スマートプログラムは、銀行の利用状況に応じて特典が変わる優遇制度です。

預金残高、給与・賞与受取、年金受取、口座振替などの条件によってランクが決まります。

ランクが上がると、

キャッシュカード利用時のATM無料回数。

他行宛振込無料回数。

対象デビットカードのポイント還元率。

などが増えます。

最高のプラチナVIPでは、カードATMと他行振込がそれぞれ月20回無料です。

ただし、全員が最上位ランクを目指す必要はありません。

セブン銀行・ローソン銀行でアプリATMを使えば、対象口座ではATM手数料を何度でも無料にできます。

少額送金ならことら送金があります。

そのため「ランクを上げないと使い物にならない銀行」ではありません。

自分が無料にしたい取引に合わせて、アプリATM、ことら送金、スマプロ特典を使い分ける方が合理的です。

dアカウント連携で何が変わった?

2026年8月20日から、銀行サービスとdアカウントの連携が始まりました。

dアカウント連携は任意です。

連携しなくても銀行そのものは利用できます。

連携すると、対象の銀行取引に応じてdポイントを受け取れるようになります。

また、それまでスマートプログラムでスマプロポイントを受け取っていた利用者は、dアカウント連携後、ポイント付与がdポイントへ切り替わります。

保有していたスマプロポイントもdポイントへ切り替わります。

一度dポイントへ切り替わるとスマプロポイントへ戻せないと案内されています。

ドコモSMTBネット銀行への変更で一番分かりやすく変わった部分の一つが、このポイントの軸です。

住信SBIネット銀行独自のポイント制度から、ドコモのdポイントとの連携へ移っています。

銀行を使うとdポイントがたまる

dアカウントを連携すると、銀行の対象取引でdポイントをためられます。

公式では、デビットカード利用、給与受取、口座振替など、銀行の日常利用とdポイントを結びつける方向が示されています。

そのため、

給与が入る。

公共料金やカード代が引き落とされる。

デビットカードで支払う。

といった日常の銀行取引をドコモSMTBネット銀行へ集めるほど、ポイント特典を受けやすくなります。

単に口座を作って残高を置くだけより、生活口座として使う方がドコモ連携の意味が出ます。

ドコモユーザーでなくても銀行は使えますが、dポイントを普段からためている人ほど変更後のメリットを感じやすいでしょう。

d払い・dカードとの連携も広がっている

ドコモSMTBネット銀行では、銀行単体のポイントだけでなく、d払い・dカードとの連携特典も展開されています。

公式のドコモサービス利用特典では、指定条件を満たすとd払い・dカードの還元率が最大3.0%アップする仕組みが案内されています。

さらにマネックス証券の条件達成で追加の還元率アップも予定・提供されています。

ただし、こうした特典には対象サービス、条件、還元上限があります。

「口座を作ればすべてのd払いが自動的に高還元になる」というものではありません。

ドコモの通信契約、dカード、d払い、証券などをどこまでまとめるかによってメリットが変わります。

楽天銀行が楽天カード・楽天証券との連携で強みを出すのと同じように、ドコモSMTBネット銀行もドコモの金融・決済サービスをまとめて使うほど特徴が出る銀行へ変わってきています。

SBI証券との連携は残っている

ドコモグループの銀行になったことで、「SBI証券との連携はなくなったのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、SBIハイブリッド預金は現在も公式サイトで案内されています。

SBI証券の買付代金や信用取引に必要な資金へ利用できる仕組みです。

2026年8月3日からSBIハイブリッド預金の金利は年0.41%です。

つまり現在のドコモSMTBネット銀行は、

dポイントやdカードなどドコモ側との連携。

SBI証券との既存の資金連携。

の両方を持っています。

ドコモグループ入りしたからといって、これまでの銀行機能を全部ドコモサービスだけに置き換えたわけではありません。

この過渡期ならではの組み合わせは、現在のドコモSMTBネット銀行を見るうえで重要です。

目的別口座が使いやすい

円普通預金では、代表口座とは別に目的別口座を作れます。

自分で口座名を付け、目標期間や目標金額を設定して貯金できます。

たとえば、

旅行。

車購入。

税金。

引っ越し。

生活防衛資金。

といった目的ごとに残高を分けられます。

実際に銀行口座を何個も開設するのではなく、一つの銀行内で資金を分けて管理するイメージです。

ネット銀行を家計管理に使う人には便利な機能です。

給与が入ったら、

生活費。

貯金。

大型支出用。

などへ振り分けることで、普通預金残高を一つの数字で管理するより使途を把握しやすくなります。

アプリでは何ができる?

ドコモSMTBネット銀行は、スマートフォンアプリを中心に使えます。

残高確認、振込などの銀行取引に加えて、セブン銀行・ローソン銀行では「アプリでATM」が利用できます。

アプリでATMを使うには「スマート認証NEO」の登録が必要です。

スマート認証NEOは、アプリとスマートフォンの本人確認情報を紐づけ、生体認証などを利用する認証機能です。

キャッシュカードを持ち歩かず、スマートフォンだけで現金を引き出せるのはネット銀行らしい使い方です。

銀行アプリを単なる「残高を見るアプリ」としてではなく、ATM利用まで含めたメインの操作手段として使う設計になっています。

ドコモショップでも口座開設をサポート

ネット銀行は便利ですが、スマートフォンだけで口座開設や設定をするのが不安な人もいます。

2026年8月21日から、ドコモショップで「ドコモの銀行」の案内や口座開設などのサポートが始まりました。

これは一般的なネット銀行と少し違うところです。

銀行の実店舗窓口を全国に作るわけではありませんが、ドコモショップという既存の対面チャネルを活用できます。

スマートフォン操作に慣れていない人でも、ネットだけで完結する銀行より導入しやすくなる可能性があります。

一方、銀行取引そのものは基本的にアプリやWebが中心です。

日常的に窓口へ行って振込や預金手続きをする従来型銀行とは違います。

ドコモユーザーじゃなくても使う意味はある?

あります。

ドコモSMTBネット銀行はドコモ回線契約者限定ではありません。

ドコモユーザーでなくても口座を開設して利用できます。

特に、

アプリATM。

ことら送金。

目的別口座。

スマートプログラム。

SBI証券との連携。

などは、ドコモ回線を使っていなくても銀行機能として価値があります。

ただし、現在のブランド変更で増えているdポイント・dカード・d払いとの連携メリットを最大限使うなら、ドコモのサービスを利用している人の方が有利です。

「ドコモユーザーでないと使えない銀行」ではない。

しかし「ドコモのサービスを使うほどメリットが増える銀行」にはなっている。

という理解が近いでしょう。

ドコモSMTBネット銀行はどんな人に向いている?

まず向いているのは、ドコモのサービスを日常的に使っている人です。

dポイント。

d払い。

dカード。

ドコモ回線。

マネックス証券。

などを使っているなら、銀行まで連携することでポイントや還元特典をまとめやすくなります。

旧住信SBIネット銀行の機能が好きだった人にも引き続き使いやすいでしょう。

アプリATM、目的別口座、SBIハイブリッド預金など、これまでのネット銀行としての強みが残っています。

現金をコンビニATMからよく引き出す人にも向いています。

スマートプログラム対象支店なら、セブン銀行・ローソン銀行でアプリATMを使うことで入出金手数料を何度でも無料にできます。

一方、銀行窓口で毎回相談しながら取引したい人には店舗型銀行の方が合う場合があります。

またdポイントやドコモサービスに興味がない人は、ブランド変更後に追加されたメリットの一部を使いません。

それでも銀行単体の機能で選ぶ価値はありますが、「ドコモだから選ぶ理由」は小さくなります。

まとめ|ドコモの銀行は「住信SBIネット銀行の便利さ+ドコモ連携」で見ると分かりやすい

現在の「ドコモの銀行」は、正式にはドコモSMTBネット銀行です。

住信SBIネット銀行がドコモグループへ入り、2026年8月3日に商号を変更しました。

以前のdスマートバンクとは別物です。

旧dスマートバンクは三菱UFJ銀行との連携サービスでしたが、現在のドコモSMTBネット銀行は銀行そのものがドコモグループに属しています。

普通預金金利は年0.40%。

SBIハイブリッド預金は年0.41%です。

スマートプログラム対象支店では、セブン銀行・ローソン銀行の「アプリでATM」を使えば入出金手数料を何度でも無料にできます。

キャッシュカード利用時もランクに応じて月2〜20回の無料回数があります。

他行振込もスマプロランクに応じて月1〜20回無料。

1回10万円までの対応金融機関への送金なら、ことら送金を使って無料にする方法もあります。

そして2026年8月20日からdアカウント連携が始まり、対象の銀行取引でdポイントをためられるようになりました。

d払い・dカードなどとの還元特典も広がっています。

そのため現在のドコモSMTBネット銀行は、

住信SBIネット銀行時代からのネット銀行としての使いやすさを残しながら、dポイント・d払い・dカードなどドコモの経済圏へ接続し始めた銀行

と考えると分かりやすいでしょう。

ドコモユーザーでなくても利用できます。

ただし、ドコモのサービスを複数使っている人ほど、今後の連携メリットまで含めてメイン口座にする意味が出やすい銀行です。