東京ガスの電気

安い?基本プランの料金・セット割・東京電力から変える意味を解説

東京ガスの電気

東京ガスの電気は、都市ガスで知られる東京ガスが提供している電力サービスです。

関東で一般家庭が申し込む場合、中心になるのが「基本プラン」です。

料金表だけを見ると、東京電力エナジーパートナーのスタンダードS/Lより基本料金と電力量料金が少し低く設定されています。

さらに東京ガスの都市ガスも契約している家庭なら、条件を満たして申し込むことでガス・電気セット割を利用できます。

そのため、

「東京ガスを使っているなら電気もまとめた方がいいのか」 「東京電力から変えるだけで本当に安くなるのか」

が気になるところです。

ただし、料金単価が低いから常に東京ガスの方が安いとは限りません。

東京ガスの基本プランには燃料費調整額の上限がなく、燃料価格が大きく上昇した場合には、上限のある大手電力会社の規制料金より高くなる可能性があります。

電力プランは基本単価だけではなく、燃料費調整やセット割まで含めて見る必要があります。

この記事では、2026年8月24日時点の東京ガス公式情報をもとに、東京ガスの電気「基本プラン」がどんなサービスなのか、料金はどう決まるのか、東京電力と比べてどこが違うのか、どんな家庭なら切り替える意味があるのかまで整理します。

東京ガスの電気「基本プラン」はどんなサービス?

基本プランは、東京ガスが一般家庭向けに提供している電気料金メニューです。

契約電流10A〜60A、または契約容量6kVA以上50kVA未満が対象です。

一般家庭でよく使われる30A、40A、50Aなどのアンペア契約なら基本プランの対象になります。

東京ガスという名前ですが、電気を契約するために必ず東京ガスの都市ガスを使っている必要はありません。

ガスを東京ガスと契約していない家庭でも、供給条件を満たせば電気だけ申し込めます。

一方、東京ガスのガスと電気を同じ使用場所・契約者で利用し、料金を合算して支払うなどの条件を満たすと「ガス・電気セット割」を使えます。

つまり基本プランには、

電気だけ東京ガスへ切り替える使い方

と、

ガスも東京ガスでまとめてセット割を受ける使い方

があります。

東京ガス利用者だけの閉じた電力サービスではありませんが、ガスも同社を使っている家庭ほどサービスをまとめる意味が出やすい設計です。

基本プランの料金はどう決まる?

基本プランの電気料金は、大きく分けると、

基本料金
+ 電力量料金
± 燃料費調整額
+ 再生可能エネルギー発電促進賦課金

で決まります。

基本料金は契約アンペアによって変わります。

2026年8月時点では、

10Aが311円74銭。

15Aが467円61銭。

20Aが623円48銭。

30Aが935円22銭。

40Aが1,246円96銭。

50Aが1,558円70銭。

60Aが1,870円44銭です。

電力量料金は3段階です。

120kWhまでは1kWhあたり29円70銭。

120kWhを超えて300kWhまでは35円69銭。

300kWhを超えた部分は39円50銭です。

300kWhを超えたからといって、使った電気すべてが39円50銭になるわけではありません。

最初の120kWh、次の180kWh、それを超えた部分にそれぞれの単価を適用します。

ここへ毎月変わる燃料費調整額と再エネ賦課金が入るため、料金表だけで最終的な請求額は決まりません。

東京電力スタンダードSより基本単価は少し低い

関東で東京電力エナジーパートナーのスタンダードSと比べると、東京ガスの基本プランは基本料金と電力量料金がわずかに低く設定されています。

30Aなら東京ガスは935円22銭。

東京電力スタンダードSは935円25銭です。

基本料金だけなら差は3銭です。

差が大きくなるのは電力量料金です。

120kWhまでは東京ガス29円70銭に対し、東京電力スタンダードSは29円80銭。

120kWh超〜300kWhでは35円69銭に対し36円40銭。

300kWh超では39円50銭に対し40円49銭です。

電気を多く使うほど、基本料金より電力量料金の単価差が効いてきます。

東京ガス自身も、基本プランは東京電力エナジーパートナーのスタンダードS/Lより基本料金+電力量料金が安いと案内しています。

ただし、これはあくまで基本料金と電力量料金の比較です。

実際の請求では燃料費調整額が加わります。

ここを抜いて「東京電力より必ず安い」と考えないことが重要です。

東京電力の従量電灯Bと比べるときは燃料費調整に注意

東京電力にはスタンダードSだけでなく、昔からある規制料金の「従量電灯B」もあります。

東京ガスの基本プランと従量電灯Bを比べるときは、燃料費調整額の仕組みが重要です。

東京ガスの基本プランでは、燃料費調整単価の上限が設定されていません。

一方、大手電力会社の規制料金には燃料費調整単価の加算に上限があります。

燃料価格が通常の範囲なら、東京ガスの低い基本単価が料金へ反映されやすくなります。

しかし原油やLNG、石炭などの燃料価格が大きく高騰した場合、燃料費調整額の差によって東京ガスの方が高くなる可能性があります。

東京ガス自身も公式ページでこの点を明記しています。

そのため現在従量電灯Bを契約している家庭は、

「電力量料金が安いから東京ガスへ変えれば必ず得」

とは考えない方がいいでしょう。

基本単価の差と、燃料費調整の上限の違い。

この二つをセットで見る必要があります。

東京ガスのガスを使っているならセット割がある

東京ガスの電気を選ぶ大きな理由の一つが、ガス・電気セット割です。

東京ガスの都市ガスと電気を契約し、条件を満たすと電気料金が割引されます。

基本プランの場合は、基本料金と電力量料金の合計額から割引する仕組みです。

ただし、東京ガスのガスと電気を契約すれば自動的にすべての家庭へセット割が付くと考えない方がいいでしょう。

公式案内では、

ガスと電気の使用場所が同じ。

契約者が同じ。

ガス料金と電気料金を合算して支払える。

といった条件があります。

さらに、セット割の適用希望を申し込む必要があります。

すでに東京ガスのガスを使っていて電気も切り替えるなら、電気の申込みだけで満足せず、セット割が実際に適用される状態になっているかまで確認した方がいいでしょう。

東京ガスへ電気をまとめる意味は、単純な料金表の差だけではなく、このセット割まで含めて考えると分かりやすくなります。

電気をあまり使わない家庭でも意味はある?

東京ガスの基本プランは、使用量が多い家庭だけのプランではありません。

10Aから契約できるため、一人暮らしなど電気使用量が少ない家庭も対象です。

ただし、料金差の出方は使用量によって変わります。

基本料金の東京電力スタンダードSとの差は非常に小さいため、電気をほとんど使わない家庭では「基本単価が安い」ことによる差も小さくなります。

一方、120kWhを超え、さらに300kWhを超えるようになると電力量料金の単価差が積み上がります。

家族世帯など使用量が多い家庭ほど、基本単価の差は料金へ反映されやすくなります。

ただし使用量が多いほど燃料費調整額の影響も大きくなります。

そのため「使えば使うほど東京ガスが必ず得」という単純な話でもありません。

東京ガスの料金シミュレーションや実際の直近使用量を使い、自分の家庭で確認する方が確実です。

東京ガスの電気へ切り替えると使い勝手は変わる?

電力会社を切り替えると、家の中の設備まで大きく変わるように感じるかもしれません。

基本的には、東京ガスへ電気契約を切り替えるために家電を買い替えるようなものではありません。

毎日の生活で変わるのは、主に契約先と料金の確認・支払いです。

東京ガスのガスも使っている場合は、ガスと電気を同じ会社へまとめられます。

契約や料金を一つの事業者で確認できることは、料金差とは別のメリットです。

電気料金だけを1円単位で最安にすることより、

「ガスも電気も同じところで管理したい」

という人には分かりやすい選択肢になります。

反対に、ガスは別会社を使い続け、電気も常に最安プランへ乗り換えたい人なら、「まとめられること」の価値は小さくなります。

新規申込みでは基本料金1か月無料の案内もある

2026年8月時点で東京ガスは、基本プランを新規で申し込む人向けに、電気の基本料金を1か月無料とする特典を案内しています。

他社からの切り替えだけでなく、引越し後の新居で東京ガスの電気を継続利用する場合も対象になる案内があります。

ただしキャンペーンや特典は恒久的な料金制度ではありません。

終了や条件変更の可能性があります。

長く使う電力プランを決めるときに、一度だけの特典を中心に判断するのはおすすめしません。

毎月の基本料金。

電力量料金。

燃料費調整。

セット割。

自分の使用量。

この部分を先に見て、最後に「今申し込むなら特典もある」と考える方がいいでしょう。

東京ガスには時間帯別プランもある

東京ガスの家庭向け電気は基本プランだけではありません。

2026年には時間帯別プランも提供されています。

時間帯別プランでは深夜の電力量料金が低く設定されているため、電気を使う時間帯に偏りがある家庭では候補になります。

たとえば夜間に電気を多く使う設備がある場合です。

一方、一般的な生活で朝・昼・夜に分散して電気を使うなら、基本プランの方が仕組みは分かりやすいでしょう。

東京ガスだから基本プラン一択ではありません。

自分の生活時間に明確な特徴があるなら、別プランまで見た方がいい場合があります。

Cuivreで基本プランを「標準的な選択肢」として扱うのは、多くの一般家庭が時間帯を細かく意識せず利用できる料金構造だからです。

「さすてな電気」とは何が違う?

東京ガスには、再生可能エネルギーを実質的に利用する「さすてな電気」もあります。

基本プランは料金の分かりやすさやガスとのセットを重視する一般的なプランです。

さすてな電気は環境価値を重視する方向の料金メニューです。

そのため「東京ガスの電気にしたい」と考えたあと、何を優先するかで選択肢が変わります。

電気料金を抑えたい。

ガスとまとめたい。

一般的な料金体系がいい。

という人は基本プランを先に確認。

CO2排出量を実質ゼロにする電気など、環境面を重視するならさすてな電気も確認する。

という見方が分かりやすいでしょう。

すべての人に同じプランが最適ではありません。

東京ガスの電気へ申し込む前に何を確認する?

最初に確認したいのは、現在の電力契約です。

東京電力の従量電灯Bなのか。

スタンダードSなのか。

別の新電力なのか。

これによって比較するポイントが変わります。

次に直近の使用量を確認します。

契約アンペア。

毎月のkWh。

夏と冬の増え方。

この数字が分かれば、東京ガスの料金表やシミュレーションを自分の家庭へ当てはめやすくなります。

東京ガスのガスも使っているなら、セット割の条件と申込みも確認します。

そして現在従量電灯Bなど規制料金を使っているなら、燃料費調整の上限がなくなることも理解しておきます。

一時的なキャンペーンだけを見ず、通常料金で使い続けたときに自分の家庭へ合うかを見ることが大切です。

東京ガスの電気はどんな人に向いている?

一番分かりやすいのは、すでに東京ガスの都市ガスを利用している家庭です。

電気も同じ東京ガスへまとめれば、条件を満たすことでセット割を利用できます。

ガスと電気の契約先をまとめたい人にも向いています。

また関東で東京電力スタンダードS/Lを使っていて、基本料金と電力量料金を少しでも抑えたい人にとっても比較候補になります。

基本プランは東京電力スタンダードS/Lより基本料金+電力量料金が低く設定されています。

一方、東京電力の従量電灯Bなど規制料金を利用していて、燃料価格高騰時の上限を重視する人は慎重に比較した方がいいでしょう。

東京ガスの基本プランには燃料費調整の上限がありません。

また電気だけを契約し、ガスも別会社で、使用量も少ない家庭では、東京ガスへ変えるメリットが大きくない場合もあります。

東京ガスの電気は「誰でも必ず最安になる新電力」ではなく、東京ガスのガス利用者や、関東で標準的な電力プランを少し見直したい家庭に分かりやすい選択肢です。

まとめ|東京ガスの電気はセット割まで使える家庭ほど検討しやすい

東京ガスの電気「基本プラン」は、10A〜60Aなど一般家庭の契約に対応する電気料金メニューです。

2026年8月時点では、関東の東京電力スタンダードS/Lと比べて、基本料金と電力量料金が少し低く設定されています。

30Aの基本料金は935円22銭。

電力量料金は120kWhまで29円70銭、120kWh超〜300kWhまで35円69銭、300kWh超は39円50銭です。

東京ガスの都市ガスも契約して条件を満たせば、ガス・電気セット割も利用できます。

そのため、すでに東京ガスを使っている家庭が電気もまとめる候補としては非常に分かりやすいサービスです。

ただし、東京電力から変えれば常に安くなるわけではありません。

東京ガスの基本プランには燃料費調整単価の上限がありません。

特に東京電力の従量電灯Bなど規制料金から切り替える場合は、燃料価格が大幅に上昇したときの違いまで理解しておく必要があります。

電力会社を選ぶときは、広告に出ている一つの料金例より、

現在の契約。

毎月の使用量。

契約アンペア。

燃料費調整。

ガスとのセット割。

を自分の家庭に当てはめる方が確実です。

そのうえで東京ガスのガスをすでに使っていて、電気も同じ会社へまとめながら基本料金・電力量料金を抑えたいなら、基本プランは検討しやすい選択肢です。