電気4社を比較

料金単価・燃料費調整・セット割の違いを比較

東京電力 / 東京ガスの電気 / ENEOSでんき / 楽天でんき

電力自由化で契約先を選べるようになってから、「結局どこの電気が安いのか」は分かりにくくなりました。

2026年8月時点では、東京電力、東京ガス、楽天でんき、ENEOSでんきの4社だけ見ても料金体系が違います。

東京電力は基本料金+3段階従量料金。

東京ガスは東京電力より低い基本・従量単価とガスセット割。

楽天でんきは基本料金0円+一律従量料金+市場価格調整。

ENEOSでんきは3段階料金と長期割引。

この記事では、4社を料金構造、使用量、セット割、ポイント、調整額まで比較し、どんな家庭がどこを選びやすいか整理します。

先に分けるなら、安心感の東京電力、ガスセットの東京ガス、楽天経済圏の楽天でんき、多使用世帯のENEOS

東京電力は、関東で標準的な料金体系を使いたい人。

東京ガスは、都市ガスと電気をまとめたい人。

楽天でんきは、基本料金0円と楽天経済圏を活かしたい人。

ENEOSでんきは、電気使用量が多く、長く契約する家庭。

大きく分けるとこの方向です。

ただし、同じ4人家族でも電気使用量は大きく違います。

最終的には過去12か月のkWhで比較する必要があります。

東京電力は「一番安い」より、基準として見やすい

東京電力スタンダードSは、基本料金+3段階の電力量料金です。

関東では10Aあたり311.75円。

電力量料金は29.80円、36.40円、40.49円の3段階です。

この料金を基準に他社が「東京電力より安い」と比較していることも多くあります。

そのため、まず現在の東京電力契約で年間いくら払っているかを出し、他社へ変えた時の差を見るのが分かりやすいです。

東京ガスは、都市ガス利用者なら最初に比較したい

東京ガスの基本プランは、東京電力スタンダードS/Lより基本料金+電力量料金を低く設定しています。

さらに東京ガスの都市ガスと電気をまとめると、対象料金から0.5%割引されます。

すでにガスを使っている家庭には自然な候補です。

ただし、燃料費調整に上限がないことは確認が必要です。

基本単価が安くても、燃料価格の状況によって最終請求が逆転する可能性があります。

楽天でんきは、基本料金0円だけで選ばない

楽天でんきのプランSは基本料金0円です。

東京エリアの従量料金は2026年8月時点で36.85円/kWh。

一律料金なので分かりやすいですが、市場価格調整額が加わります。

東京電力の第1段階料金29.80円と比べると、少量利用部分は楽天でんきの方が高いです。

一方で基本料金は0円。

そのため「一人暮らしだから楽天」「大量利用だから楽天」という単純な結論にはなりません。

シミュレーションが必要です。

ENEOSでんきは、電気を多く使い長く住む家庭で比較価値が高い

ENEOSでんきの東京Vプランは一般家庭向けです。

長期利用向けの「にねん とく2割」では、1〜2年目は1kWhあたり0.2円、3年目以降は0.3円の割引があります。

使用量が多いほど、この割引額も大きくなります。

月400kWhなら、1〜2年目で年間約960円、3年目以降で約1,440円相当です。

一人暮らしより家族世帯の方が比較価値が高いサービスです。

一人暮らしでは、電力会社を変えても差が小さいことがある

月100〜150kWhしか使わない家庭では、年間差が数千円未満になる場合があります。

そのため、一人暮らしは「最安」を追い続けるより、

解約金がない。

引越し手続きが簡単。

ポイントを普段使う。

基本料金が低い。

といった管理面で選んでもいいです。

電気代の節約で最も効くのは、契約先より使用量そのものを下げることになるケースもあります。

家族世帯は料金プラン比較の価値が大きい

月400〜500kWh使う家庭では、1kWhあたり1円の差でも年間で数千円変わります。

基本料金。

3段階料金。

長期割引。

ガスセット割。

市場価格調整。

これらが積み重なるため、比較効果が出やすいです。

特に引越しや更新のタイミングなら、一度公式シミュレーションを回す価値があります。

「基本料金」「従量単価」だけで比較してはいけない

2026年の電力比較で一番大事なのがこれです。

最終請求には、

基本料金。

電力量料金。

燃料費調整または市場価格調整。

再エネ賦課金。

各種割引。

ポイント。

が関係します。

特に市場価格連動型や上限のない燃料費調整は、燃料価格・市場価格が動いた時の影響が大きいです。

比較記事の「年間○円お得」だけを信じず、試算条件の日付を確認した方がいいです。

停電のしやすさは、契約する小売会社で大きく変わらない

楽天でんきやENEOSでんきへ変えると、「新電力だから停電が増えるのでは」と心配する人がいます。

送配電網は地域の一般送配電事業者が管理します。

電力会社を切り替えても、家庭まで届く電線が別になるわけではありません。

停電リスクだけを理由に東京電力へ残る必要はありません。

比較すべきは料金、サポート、契約条件、調整方式です。

2026年に選ぶなら、こう考えると分かりやすい

東京電力で特に不満がなく、年間差も小さいならそのまま。

東京ガスの都市ガスを使っていて、請求をまとめたいなら東京ガス。

楽天サービスをまとめて使い、基本料金0円のプランが自分の使用量で有利なら楽天でんき。

電気使用量が多く、長く住む予定ならENEOSでんきも比較。

この順番が分かりやすいです。

まとめ

電力会社は、料金表の一つの数字だけで「最安」を決めるのが難しいサービスです。

東京電力は標準的な3段階料金。

東京ガスはガスセット割と低めの基本・従量単価。

楽天でんきは基本料金0円+市場価格調整。

ENEOSでんきは多使用世帯と長期割引。

それぞれ強みが違います。

過去12か月の使用量を用意し、同じ条件で公式シミュレーションを行う。

燃料費・市場価格調整まで見る。

年間差が小さければ使いやすい会社を選ぶ。

これが2026年の電力会社選びでは一番現実的です。