Shadowrocketとはどんなアプリ?
Shadowrocketは、端末の通信をルールベースで制御できるプロキシクライアントです。
特定のドメインはプロキシ経由、別の通信は直接接続というように、通信先に応じて経路を分けられます。ルールにはドメイン名、ドメインサフィックス、キーワード、CIDR、GeoIPなどを利用できます。
HTTP、HTTPS、TCP、DNSリクエストを記録・表示する機能もあり、どの通信が発生しているか確認できます。Wi‑Fiとモバイル通信それぞれの通信量や速度を確認する機能もあります。
DNS over HTTPS、DNS over TLS、DNS over QUIC、IPv6などにも対応し、ネットワーク設定を細かく管理できます。
一方、一般的なVPNサービスのように「アプリを買ってログインすれば世界中のVPNサーバーが使える」という仕組みではありません。Shadowrocketはあくまで用意したプロキシ環境をiPhone・iPadで使うためのクライアントです。
Shadowrocketはどうやって使う?
App StoreからShadowrocketを購入してインストールします。販売元はShadow Launch Technology Limitedです。
その後、利用したいプロキシサーバーの接続情報を登録します。設定方法は利用するサーバーやサービスによって異なり、QRコード、URL、設定ファイルなどから追加できる場合があります。
設定を追加したら、必要に応じてルールを作成し、どの通信をプロキシ経由にするか決めます。すべての通信を同じ経路へ流す使い方もできますが、Shadowrocketの特徴は通信先ごとに細かく振り分けられるところです。
ルールファイルをURLやiCloud Driveから読み込む機能もあります。
ネットワーク設定に詳しくない場合は、Shadowrocketだけを購入しても何を入力すればいいか分からない可能性があります。先に自分が使うプロキシサービスやサーバー側でShadowrocket向けの設定方法が用意されているか確認した方がいいでしょう。
Shadowrocketの料金について
日本のApp StoreではShadowrocketは500円の買い切りです。
アプリ自体に月額・年額サブスクリプションはありません。
ただし、500円だけでプロキシ回線まで利用できるわけではありません。自分でサーバーを用意する場合はそのサーバー費用、外部のプロキシサービスを契約する場合はその利用料金が別にかかります。
そのためShadowrocketの実際のコストは「アプリ500円+利用するネットワーク環境」です。
すでに会社や自宅のプロキシ環境があり、その設定をiPhoneで使いたい人なら500円だけで済む場合があります。一方、これから有料プロキシサービスも契約するなら、毎月の総額はそのサービス次第です。
Shadowrocketはどんな人に向いている?
Shadowrocketが向いているのは、すでに利用したいプロキシサーバーやネットワーク設定があり、iPhone・iPad側で通信経路を細かく制御したい人です。
特定ドメインだけ経路を変える、通信ログを確認する、DNS設定を調整するといった用途では自由度があります。
一方、「安全なVPNを簡単に使いたい」というだけなら、サーバーまで提供する一般向けVPNサービスの方が簡単です。Shadowrocketでは接続先を自分で用意する必要があります。
設定項目も多く、ネットワークの知識がまったくない人向けのワンタップアプリではありません。
また、App StoreにはShadowrocketに似た名前の別アプリもあります。この記事で扱うのは販売元Shadow Launch Technology Limited、価格500円のShadowrocketです。インストール時は販売元を確認してください。
まとめ|Shadowrocketは自分のプロキシ環境をiPhoneで使う人向け
Shadowrocketは、iPhone・iPadの通信をルールに応じてプロキシへ振り分けられる500円買い切りのネットワークユーティリティです。
アプリ自体がVPNやプロキシ回線を販売しているわけではないため、接続先は別途必要です。そこを理解せず買うと、「500円払ったのに接続できない」となりやすいでしょう。
すでにプロキシ環境があり、ルーティングやDNS、通信ログまで細かく管理したい人には便利です。逆に、設定なしですぐ使えるVPNを探している人には別サービスの方が向いています。