NotebookLM

使い方・料金・無料版でどこまでできるかを解説

NotebookLM

Gemini Notebookは、自分で集めた資料やWeb情報をもとに、質問、要約、調査、音声解説、動画解説、マインドマップ、レポート、スライドなどを作れるGoogleのAIリサーチサービスです。

2026年7月16日までは「NotebookLM」という名称で提供されていました。現在はGemini Notebookへ名称変更されていますが、サービス自体はNotebookLMの流れを引き継いでいます。

一般的なAIチャットは、AIが持っている知識やWeb検索を中心に答えます。Gemini Notebookはそこから少し考え方が違い、自分が指定したSourceを土台にして考えさせることが中心です。

PDF、Google Docs、Slides、Webページ、YouTube、音声などを一つのNotebookへ入れ、その資料の範囲で質問したり、複数資料の共通点を探したりできます。

現在はSourceを読むだけでなく、Webから関連資料を探すDeep Research、Codeを実行してDataを分析する機能、SpreadsheetやSlide Deckなど成果物を作る機能まで広がっています。

この記事では、2026年8月24日時点のGoogle公式情報をもとに、Gemini Notebookで何ができるのか、どう使うのか、無料版でどこまで使えるのか、Google AI Plus・Pro・Ultraへ上げる意味がどこにあるのかまで整理します。

Gemini Notebookはどんなサービス?

Gemini Notebookの中心は、「自分の資料を理解するAI」をNotebookごとに作ることです。

たとえば100ページあるPDFを読み込ませたとします。

通常なら最初から最後まで読み、重要な箇所を探し、分からない部分を別のAIへ質問する必要があります。

Gemini Notebookでは、そのPDFをSourceとして登録すると、内容をもとに質問できます。

「この資料の結論は何か」 「A案とB案の違いはどこか」 「この契約で注意すべき条件だけ抜き出して」 「3章の内容を初心者向けに説明して」

といった形です。

回答にはSource内の該当箇所へのCitationが付きます。

そのためAIの回答だけを読むのではなく、元資料のどこに書いてあるかを確認しながら進められます。

複数Sourceを同じNotebookへ入れられるのも重要です。

たとえば製品調査なら、公式サイト、PDFマニュアル、YouTube動画、競合資料を同じNotebookへまとめ、横断して質問できます。

学習なら、教科書PDF、講義Slide、録音、参考Webページを同じNotebookへ入れられます。

つまりGemini Notebookは、AIへ毎回資料を添付して質問するToolというより、一つのテーマに関する資料群をまとめ、その資料全体を理解するAI Workspaceを作るServiceです。

この「何でも答えるAI」ではなく「このSourceについて詳しいAI」という性格が、Gemini本体との一番大きな違いです。

どんなSourceを入れられる?

Gemini Notebookでは、さまざまな形式をSourceとして追加できます。

Google Docs、Google Slides、PDF、Web URL、YouTube URL、Audio Fileなどを扱えます。

YouTubeの場合はVideoそのものを映像解析するというより、TranscriptをSourceとして扱います。

Audio Fileも文字起こしされた内容を検索・質問に使えます。

一つのSourceあたりの上限は、現在500,000 WordsまたはLocal Uploadで200MBです。

Page数そのものの上限はありません。

無料のGemini Notebook Standardでは、一つのNotebookへ最大50 Sourcesを入れられます。

Google AI Plusでは100 Sources、Proでは300 Sources、Ultraではさらに500〜600 Sourcesまで増えます。

単純な個人学習なら50 Sourcesでも十分なことが多いでしょう。

一方、大規模なResearchや会社のKnowledge Baseとして使う場合は、Source数の上限がPlan選びに関わります。

重要なのは、Sourceを増やせば増やすほど必ず回答が良くなるわけではないことです。

関係の薄い資料を大量に入れるより、Notebookの目的ごとにSourceを分けた方が質問しやすくなります。

たとえば「会社全体」という巨大Notebookを一つ作るより、「営業資料」「製品仕様」「競合調査」のように目的ごとに分けた方が使いやすいこともあります。

Gemini Notebookでは何を作れる?

Gemini Notebookは、Sourceへ質問するだけではありません。

Studioからさまざまな形式へ内容を変換できます。

代表的なのがAudio Overviewです。

Notebookの内容をもとに、AI Host同士が会話するPodcastのような音声解説を作れます。

単なるText-to-Speechではなく、Sourceのポイントを整理し、話題同士の関係を説明しながら会話形式で進みます。

Video Overviewでは、Sourceの内容をNarrated SlideやVisualを使って動画で説明します。

2026年にはCinematic Video Overviewsも加わり、Gemini 3、Nano Banana Pro、Veo 3などを使って、より映像表現の強い説明動画を作れるようになっています。

Mind Mapでは、Source内の概念や関係性を視覚的に整理できます。

学習や複雑な資料の全体像をつかむときに便利です。

Reportsでは、Study Guideだけでなく、用途に合わせたDocumentを生成できます。

FlashcardsやQuizzesもあり、資料を読むだけではなく復習用の教材へ変換できます。

さらにSlide Deck、Infographic、Data Tableなども生成できるようになっています。

2026年6月以降のResearch機能強化では、Secure Cloud Computer上でCodeを実行し、Dataを分析してChart、Spreadsheet、Slide Deckなどを作る機能も導入されました。

そのため現在のGemini Notebookは、Sourceを読むAIから、Sourceをもとに学習教材やResearch成果物を作るAIへ広がっていると考えた方がいいでしょう。

Deep Researchでは「資料を入れる前」の調査も任せられる

従来のNotebookLMは、まずUserがSourceを用意する必要がありました。

現在のGemini Notebookでは、Deep Researchを使って関連Sourceを探すところから始められます。

たとえば「日本のAI議事録市場について調べたい」とだけ伝え、関連するWeb Sourceを探してもらえます。

AIが候補資料を集め、それをNotebookのResearch Repositoryへ追加し、そこからさらに分析できます。

これはかなり大きな変化です。

以前は「資料を持っている人ほど便利なTool」でした。

現在は「調べたいThemeだけある状態」からでもResearchを始めやすくなっています。

もちろんAIが集めたSourceをそのまま信用するのではなく、何を採用するかは確認した方がいいでしょう。

ただ、検索→Pageを開く→URLをNotebookへ追加する、という準備工程を減らせます。

無料のStandardでもDeep Researchは月10回まで利用できます。

Google AI Plusでは1日3回、Proでは1日20回、Ultraではさらに75回・200回へ増えます。

そのためDeep Researchを時々使うだけなら無料版でも試せます。

毎日の仕事で何度も新しいResearchを立ち上げる場合に、有料Planとの差が大きくなります。

Gemini Notebookはどうやって使う?

基本は、新しいNotebookを一つ作り、Sourceを追加するところから始めます。

Web版ではNotebookを開き、PDFやURLなど必要なSourceを入れます。

Sourceを追加するとChatで質問できるようになり、StudioからAudio OverviewやMind Mapなどを生成できます。

最初からすべての機能を使う必要はありません。

まず一つのPDFを入れて質問するだけでも、Gemini Notebookの特徴は分かります。

「この資料の重要な論点を5つ」 「この数字の根拠はどこ?」 「反対意見として考えられる点は?」

といった質問をし、Citationから元資料へ戻って確認してみると使い方をつかみやすいです。

次に複数Sourceを入れ、比較や統合を試します。

学習目的なら、そこからAudio Overview、Flashcards、Quiz、Mind Mapを作れば、一つの教材を複数の方法で理解できます。

仕事ならReportsやSlide Deckへ変換し、調査内容をそのまま成果物の下地にできます。

iPhoneとAndroidにはMobile Appもあります。

移動中にAudio Overviewを聴く、Sourceについて質問する、Web閲覧中の内容をNotebookへ共有するといった使い方ができます。

ただし高度な作成・編集作業はWeb版の方が向いています。

Gemini本体の「Notebooks」とはどういう関係?

2026年から、Gemini AppにもNotebooksが統合されています。

Gemini App側でProjectやChatを整理し、そのNotebookをGemini Notebook側とSyncして使えます。

つまりGemini AppとGemini Notebookは完全に別世界ではなくなっています。

Gemini Appでは普段のAI ChatやGoogle Apps連携を使い、Gemini NotebookではSource中心のResearchやStudio出力を使うという形です。

同じNotebookを両方から扱えるため、「Geminiで考える」「Gemini Notebookで資料に基づいて深く調べる」という役割分担がしやすくなっています。

2026年7月にNotebookLMからGemini Notebookへ名称変更されたのも、このGoogle AI全体との統合を分かりやすくする流れです。

名称は変わりましたが、NotebookLM時代からの「SourceにGroundされたResearch Tool」という特徴はそのまま残っています。

そのうえで、Gemini App、Google Search、Google Workspaceなどとの連携が今後さらに広がる位置付けになっています。

Gemini Notebookの料金について

Gemini Notebook自体は無料で利用できます。

無料版は現在「Gemini Notebook Standard」と呼ばれています。

Standardでは100 Notebooksまで作成でき、一つのNotebookへ50 Sourcesを追加できます。

Chatは1日50回。

Audio OverviewとVideo Overviewはそれぞれ1日3回。

Reports、Flashcards、Quizzes、Mind Mapsはそれぞれ1日10回です。

Deep Researchは月10回まで利用できます。

この時点で、個人利用としてはかなり多くの機能を試せます。

有料版はGemini Notebook単独のSubscriptionではありません。

Google AI Plus、Google AI Pro、Google AI Ultraへ加入することで、Gemini Notebookの上限とPremium機能が増えます。

Google AI Plusでは200 Notebooks、100 Sources / Notebook、Chat 200回 / day、Audio / Video Overview 6回 / dayになります。

Google AI Proでは500 Notebooks、300 Sources / Notebook、Chat 500回 / day、Audio / Video Overview 20回 / dayまで増えます。

ProではCinematic Video Overviewも1日2回利用できます。

Ultraはさらに大規模利用向けで、20TB PlanではSource 500 / Notebook、Chat 2,500回 / day、Audio / Video Overview 100回 / day。

30TB PlanではSource 600、Chat 5,000回、Overview 200回 / dayまで増えます。

Cinematic Video OverviewもUltraでは1日10回または20回です。

Google AI Planの実際の日本円料金は契約時のGoogle One公式表示で確認するのが確実です。

無料版でどこまで使える?

個人で資料を読む、勉強する、記事をResearchする程度なら、Standardでもかなり使えます。

100 Notebook、各50 Sourcesという上限は、個人のProjectを分けて管理するには十分な量です。

Chat 50回 / dayも、一つの資料について質問する用途なら不足しにくいでしょう。

Audio Overviewも1日3回作れるため、「通勤中に今日の資料をAudioで聞く」といった使い方もできます。

Mind Map、Report、Flashcards、Quizも無料で作れます。

つまり現在のGemini Notebookは、「無料だとSourceへ少し質問できるだけ」というServiceではありません。

無料の時点でResearchと学習の主要機能を一通り試せます。

有料化を考えるべきなのは、機能が欲しいからというより、無料版の上限が実際の作業量に対して足りなくなったときです。

Google AI Plusへ上げる意味はどこにある?

Plusは、無料版を日常的に使い始めた人向けの最初の上位Planです。

Source数が50→100、Chatが50→200 / day、Audio / Video Overviewが3→6 / dayへ増えます。

Deep Researchも月10回から1日3回へ大きく増えます。

そのため「一つの大きなNotebookへSourceをもっと入れたい」「Researchを毎日の仕事で使いたい」という人にはPlusの差が分かりやすくなります。

逆に、一つのNotebookへ10〜20 Sourceしか入れず、週に数回使う程度ならStandardで十分です。

Plusへ上げる理由は、Gemini Notebookで初めて特別な機能が使えるからというより、無料版のWorkflowをそのまま、より多く回せるようにすることだと考えると分かりやすいです。

Google AI Proへ上げる意味はどこにある?

Proでは上限がさらに大きくなります。

一つのNotebookへ300 Sources、Chat 500 / day、Audio / Video Overview 20 / day、ReportsやMind Mapなど100 / day、Deep Research 20 / dayです。

個人学習より、仕事で複数の大きなResearch Projectを管理する人に向いています。

特に大きいのがSource数です。

企業Research、競合調査、論文調査などでは、一つのThemeへ50〜100を超えるSourceを入れたい場合があります。

Proなら300 Sourcesまで扱えるため、Notebookを細かく分割せず一つのResearch Corpusとして管理しやすくなります。

またCinematic Video Overviewも利用できるため、資料から高品質な説明Videoを作りたい人にも差が出ます。

2026年のCode Executionや高度なResearch機能も、まずGoogle AI Ultra向けに提供されたあとProへ展開されるなど、有料Planほど新しいResearch機能へ早くAccessできる傾向があります。

Proへ上げる基準は「NotebookLMが便利だから」ではなく、Source量、Research回数、成果物生成量が仕事レベルまで増えているかです。

Ultraはどんな人向け?

Ultraは大量のResearchを継続するHeavy UserやProfessional向けです。

500〜600 Sources / Notebook、Chat 2,500〜5,000 / day、Deep Research 75〜200 / dayという上限は、一般的な個人利用ではかなり大きい量です。

Cinematic Video OverviewもUltraでは大幅に増えます。

また最先端のResearch機能はUltraへ先行提供されることがあります。

たとえば2026年3月のCinematic Video Overviewsは最初にUltra User向けで公開されました。

6月に発表されたSecure Cloud Computerと高度なResearch機能も、当初はUltraや一部Workspace Userへ展開されました。

そのためUltraの価値は単に上限が多いだけではありません。

Googleの最新Research機能を早い段階で仕事へ使いたい人にも向いています。

一方、StandardやProの上限へ届いていないならUltraを選ぶ必要はありません。

Gemini Notebookはどんな人に向いている?

Gemini Notebookが特に向いているのは、AIに「一般論」ではなく「この資料について答えてほしい」人です。

学生なら講義資料、論文、教科書。

仕事なら社内資料、契約書、競合資料、議事録。

Content制作なら公式Source、Reference Article、動画、PDFなどを一つのNotebookへまとめられます。

CitationからSourceへ戻れるため、Researchの根拠を確認しながら進めたい人にも向いています。

また同じSourceをAudio、Video、Mind Map、Flashcardsなど複数の形式へ変えられるため、勉強Toolとしてもかなり特徴があります。

一方、Sourceを持たず、雑談やIdea出しだけをしたいならGemini本体の方が自然です。

Deep ResearchでSource探索から始められるようにはなりましたが、最終的な強みは「集めたSourceをどう理解するか」にあります。

Gemini Notebookを選ぶ基準は、AIへ何でも答えてほしいかではなく、自分が信頼する資料群をAIと一緒に読み、調べ、成果物へ変えたいかです。

まとめ|Gemini Notebookは「資料を読むAI」から「資料を使って研究するAI」へ広がっている

Gemini Notebookは、旧NotebookLMから名称変更されたGoogleのAI Research Serviceです。

PDF、Web、YouTube、AudioなどをSourceとしてまとめ、Citation付きで質問できます。

さらにAudio Overview、Video Overview、Mind Map、Reports、Flashcards、Quizzes、Slide Deck、InfographicなどへSourceを変換できます。

2026年にはDeep Research、Secure Cloud Computer、Code Executionまで加わり、Sourceを読むだけでなくDataを分析し、SpreadsheetやPresentationなどの成果物を作るところまで広がっています。

無料のStandardでも100 Notebooks、50 Sources / Notebook、Chat 50 / day、Audio / Video Overview 3 / day、Deep Research 10 / monthとかなり使えます。

Plus、Pro、Ultraへ上げる意味が出るのは、基本機能をUnlockするというより、Source数やResearch回数、成果物生成量を大きく増やしたいときです。

旧NotebookLMを「PDFを要約するAI」として覚えているなら、現在のGemini Notebookはかなり別の段階へ進んでいます。

自分の資料を理解するところから、必要なSourceを探し、分析し、説明し、成果物へ変えるところまで一つのNotebookで進められることが、現在の一番大きな特徴です。