Oldiは昔のiPhoneカメラを再現するアプリ
Oldiの特徴は、撮った写真の上からレトロな色を載せるだけではなく、旧型iPhoneのカメラそのものを切り替える感覚で撮影できることです。
公式では「単なるフィルターではなく、センサーレイヤーから旧型iPhoneを再現する」と説明されており、現在対応しているモデルはiPhone 3GS、4、4S、5、5S、SE、6、6S、7、8、X、XS。Oldiの中で使いたい世代を選び、そのカメラらしい雰囲気で撮影します。
今のiPhoneは暗い場所でも明るく撮れ、HDRや画像処理によって細部までかなり整った写真になります。これは普通に写真を残すには便利ですが、SNSに載せる写真では、逆に少し荒かったり、色が転んでいたり、ハイライトが飛んでいたりする昔のスマートフォンらしい写真を使いたくなることがあります。
Oldiが面白いのは、そうした写真を撮るために「Vintage」「Film」などの抽象的なフィルター名を選ぶのではなく、3GSで撮る、5Sで撮る、Xで撮る、と端末の世代を選べることです。
同じ「昔っぽい写真」でも、初期のiPhoneとiPhone X付近ではかなり時代が違います。ガラケーや初期スマホに近い荒さを出したいときと、少し前のSNS写真のような雰囲気にしたいときでモデルを変えられるので、Oldiは一つのレトロ加工だけを使うアプリではありません。
撮影画面からそのまま写真を撮れるほか、動画撮影にも対応しています。アップデートではHD/4K画質の選択、HD 60fps、露出補正、手ぶれ補正、セルフタイマー、1:1のスクエア撮影、マルチレンズ、超広角カメラなどが順次追加されてきました。最近は写真撮影時のフラッシュや、左右スワイプによる写真・動画モードの切り替えにも対応しています。
そのため、Oldiは「写真を撮ってから加工するアプリ」というより、Oldiをカメラとして起動して、その場で昔のiPhone風に撮る使い方のほうが特徴を感じやすいアプリです。
Oldiの使い方
OldiはiPhone向けのアプリです。App Storeから購入してインストールすれば使えます。現在はiOS 18.0以降が必要で、iPad用アプリやAndroid版として提供されているものではありません。日本語にも対応しています。
基本的な使い方は難しくありません。アプリを開き、再現したい旧型iPhoneを選び、そのままカメラとして撮影します。
ここでOldiらしさが出るのがモデル選びです。たとえば3GSや4などかなり古い世代を選べば、現在のiPhone標準カメラとは大きく違う雰囲気を狙えます。一方で7、8、X、XSあたりまで進めると、「ものすごく古い写真」というより、数年前のスマートフォン写真に近い感覚で使えます。
撮影時にはフィルター強度も調整できるため、Oldiらしさを強く出すだけでなく、少しだけ古いカメラっぽさを加えることも可能です。露出は-2.0から+2.0 EVまで調整でき、対応する端末では超広角カメラや複数レンズも利用できます。
写真だけでなく動画にも対応している点は、SNS用に使うなら意外と大きな違いです。静止画だけOldi風にしても、動画だけ現在のiPhoneらしい画質になると投稿全体の雰囲気が変わります。Oldiなら写真と動画を同じアプリから撮れるので、リールやショート動画まで含めてトーンを合わせやすくなります。
撮影した写真や動画はOldi用のアルバムに保存できます。位置情報を許可している場合は、写真や動画に位置情報も記録されます。また、App Store上では開発者が「このアプリからデータを収集しない」と申告しています。
新しいiPhoneのカメラコントロールボタンにも対応しているため、対応端末では純正カメラに近い感覚でOldiを呼び出して撮影する使い方もできます。
Oldiの料金について
Oldiは日本のApp Storeで150円です。月額料金ではなく、アプリ購入時に支払う買い切り型になっています。
この価格なら、「無料版でどこまで使えて、有料版にすると何が増えるのか」を考えるタイプのアプリではありません。Oldiを使いたければ最初に150円を支払う必要があります。
一方で、カメラアプリとして見ると150円はかなり小さい金額です。旧型iPhone風の写真を数枚作るだけなら、無料の加工アプリやSNSのフィルターでも似た方向の表現はできます。そのため、単に一度だけレトロな写真を作りたい人にとっては、Oldiでなければならない理由はそれほど強くありません。
150円を払う意味が出てくるのは、「昔のiPhoneっぽい写真を継続して撮りたい」「加工ではなく撮影時点からその見た目で使いたい」場合です。
3GSからXSまでモデルを切り替えられ、写真と動画の両方を撮影でき、露出やレンズ、画角なども調整できます。無料フィルターを探し回って毎回加工するより、Oldiをひとつのカメラとして持っておくほうが手軽です。
ファミリー共有にも対応しており、ファミリー共有を有効にした場合は最大6人まで利用できます。
150円という価格を考えると、「購入後に機能制限を解除するためさらに課金する」というタイプではないことも使いやすいところです。頻繁に写真を撮る人なら、数回使うだけでも価格分は十分楽しみやすいでしょう。
Oldiは普通のレトロカメラアプリと何が違う?
Oldiを選ぶ理由は、レトロな写真が撮れること自体ではありません。このジャンルにはすでに多くのカメラアプリがあります。
違いは、レトロ表現の基準が「フィルム」ではなく「iPhone」になっていることです。
一般的なフィルムカメラ系アプリでは、フィルムの粒子、日付、光漏れ、色かぶり、使い捨てカメラの質感などを再現します。これはこれで魅力がありますが、2000年代後半から2010年代にスマートフォンで撮られた写真とは少し違います。
昔のiPhone写真には、その時代のスマートフォン特有の解像感や画像処理があります。Oldiはそこを狙っているため、「フィルムカメラを持っていた時代」ではなく、昔のiPhoneや初期のSNSを思い出す写真を撮りたい人と相性がいいです。
また、Oldiはリリース後かなり頻繁に更新されています。2026年春以降、HD/4K、QRコード検出、カラーフィルター、動画撮影中の写真撮影、60fps、露出設定、セルフタイマー、マルチレンズ、カメラコントロール、フラッシュなどが順次追加されています。8月にも複数回アップデートされており、単発のフィルターアプリというより、カメラとして機能を増やしている段階です。
ただし、Oldiを入れれば本物のiPhone 3GSや4と完全に同じ撮影体験になる、という意味ではありません。実際に使っているのは現在のiPhoneのカメラです。Oldiはそこから旧型デバイスの見た目を再現するアプリなので、「昔の端末そのものを使うこと」とは分けて考えたほうがいいでしょう。
Oldiはどんな使い方に向いている?
Oldiが一番合うのは、最新iPhoneの綺麗すぎる写真から少し離れたい人です。
友達との日常、旅行、街中、カフェ、夜の写真などを撮るとき、毎回画質の整った写真だけではなく、少し古くてラフな写真を混ぜたい場合には使いやすいです。写真を撮ってから細かく編集する必要がなく、その場でOldiを開いて撮れるので、日常のスナップにも向いています。
SNS用の写真を撮る人とも相性があります。特に2000年代後半〜2010年代のデジタル感を取り入れたい場合、フィルム風アプリとは違う選択肢になります。写真だけでなく動画まで同じ方向に寄せられるので、InstagramやTikTokなどで投稿全体の雰囲気を揃えたいときにも使えます。
反対に、写真をできるだけ高精細に残したい人には必要性は低いです。旅行や家族写真を純正カメラで綺麗に残すことが目的なら、iPhone標準カメラのほうが素直です。
また、Androidでは利用できず、iOS 18以降が必要です。古いiPhoneの見た目を再現するアプリでありながら、実際にアプリを動かす端末側には比較的新しいiOSが必要という点は購入前に確認しておきたいところです。
超広角についても端末側のカメラ構成に左右されます。App Storeの開発者回答では、0.5倍は設定内の超広角カメラから利用できますが、レンズが1つしかない端末では提供されないと説明されています。つまり、Oldiにあるすべての撮影機能をどのiPhoneでも同じように使えるわけではありません。
その点を含めても、150円という価格なら試しやすい部類です。「昔っぽい写真が好き」だけでなく、特に昔のiPhoneで撮った写真が好きかどうかが購入判断のポイントになります。
まとめ
Oldiは、フィルムカメラ風の加工をもうひとつ増やすアプリというより、昔のiPhoneをカメラとして持ち歩く感覚を現在の端末で再現するアプリです。
3GSからXSまで複数世代を選べるため、単一のレトロフィルターより遊び方に幅があります。写真だけでなく動画、露出調整、セルフタイマー、複数レンズ、フラッシュなど撮影アプリとしての機能も増えており、日常的に使えるカメラへ育ってきています。
150円なので、昔のiPhone写真の雰囲気が好きなら購入のハードルは低いです。一方で、単に一度だけレトロ加工を試したいなら、無料アプリでも代替できます。
「フィルムっぽくしたい」のではなく、「昔のiPhoneで撮ったようにしたい」なら、Oldiを選ぶ理由はかなり明確です。