4つは同じ「AIブラウザ」でも、得意なことがかなり違う
最初に大きく分けると、4つはこう考えると分かりやすいです。
Cometは、検索とWeb上の作業をPerplexity中心へ変えるブラウザ。
Diaは、タブや履歴、仕事の文脈をAIと共有するブラウザ。
Gemini in Chromeは、今使っているChromeをそのままAI化する機能。
Firefox Smart Windowは、AIを使うかどうかや、どのモデルを使うかまで自分で選ぶ方向のブラウザ。
「一番高性能なのはどれ?」だけでは答えが出にくいのは、このためです。
Web検索とリサーチをAI中心に変えるならComet
調べものをする時間が長い人に最初に候補になるのがCometです。
Perplexity検索がブラウザの中心にあり、検索して、ページを開いて、その内容についてAssistantへ聞く流れが切れません。
閲覧履歴を使った情報検索や、ブラウザ上の作業をAssistantへ任せる方向にも広がっています。
普段すでにPerplexityを使っているなら、Chromeの別タブでPerplexityを開く必要がなくなるだけでも使い方がかなり自然になります。
競合調査、旅行、買い物比較、仕事のリサーチ。こういう作業をブラウザで長時間やる人との相性がいいです。
タブだらけの仕事環境をそのままAIに理解してほしいならDia
Diaは、調査をAIへ任せることより、自分がブラウザ上でしている仕事の文脈をAIと共有するところが面白いブラウザです。
現在のページだけでなく、別タブ、選択した文章、履歴などを使ってChatできます。
MemoryやSkillsもあり、毎回ゼロからAIへ状況を説明しなくても、自分の仕事に合わせて使い続ける方向へ作られています。
一方、2026年8月時点では対応環境が大きな条件です。
公式にはmacOS 14以降、M1以降のMacが対象です。
Windowsを使っているなら、現時点ではCometやGemini in Chromeの方が現実的です。
Chromeから何も変えたくないならGemini in Chrome
最も導入しやすいのはGemini in Chromeです。
理由は単純で、新しいブラウザを導入しなくていいからです。
今使っているChromeにGeminiが入り、現在のページについて質問したり、最大10タブをまとめて比較したりできます。
Googleアカウント、Chromeのパスワード、ブックマーク、拡張機能、Gmailなどを普段から使っているなら、環境を全部そのまま残せるのはかなり強いです。
AIを使うかどうかまで自分で決めたいならFirefox Smart Window
Firefox Smart Windowは、他の3つとは少し違う立ち位置です。
AIが必要な時に使うSmart Windowを用意し、通常のFirefoxと分けています。
さらに使うAIモデルを選べるだけでなく、上級者なら独自のモデルやローカルAIを接続することもできます。
MozillaはAI Controlsも用意しており、生成AI機能そのものをオフにする選択肢も重視しています。
ただし2026年8月時点ではSmart Windowはまだ初期ベータで、地域も限定されています。
Agent機能だけを比べても、AIブラウザは選べなくなってきた
少し前なら、「AIがページを要約できる」「Web操作まで自動化できる」といった機能差で比較できました。
今はその差がかなり縮まっています。
CometはAssistantがWebを操作する。
Gemini in Chromeも複数ステップのブラウザ作業を行う。
Diaもブラウザの文脈を使って仕事を進める。
FirefoxもAIアシスタントを組み込む。
この先、基本的なAI機能はさらに似ていくはずです。
そうなると重要になるのは、AIの裏側に何がつながっているかです。
Perplexityの検索と調査、Googleのサービス群、DiaのMemoryと仕事の文脈、Firefoxのモデル選択。
AI機能そのものより、この違いを見た方が長く使うブラウザを選びやすくなります。
プライバシー重視なら、AIを使わない時の挙動まで見る
AIブラウザでは、普通の生成AIより多くの情報を扱います。
タブ、履歴、ログインしているページ、メール、仕事のWebアプリ。
そのため、プライバシーポリシーだけでなく、AIへ何を共有するかをユーザー側で管理できるかも重要です。
「AIブラウザを使う=ブラウザの全データをAIへ渡す」ではありません。
どの機能をオンにするかまで含めて選ぶ必要があります。
2026年に一つ選ぶならどれがいい?
万人に一つだけ選ぶなら、今Chromeを使っている人はまずGemini in Chromeを試すのが一番簡単です。
ただ、Web検索や調査を仕事で大量に行うならCometの方が変化を感じやすいです。
Macでブラウザそのものを仕事場として使っていて、タブや文脈をAIと共有したいならDia。
AIを使うモデルやプライバシー設定まで自分で決めたいならFirefox Smart Window。
一番新しいものへ乗り換える必要はありません。
ブラウザの場合、「毎日一番面倒な作業をどれが減らしてくれるか」で選んだ方が長く使えます。
まとめ
2026年のAIブラウザは、単にChatGPTのような窓を横に付けたブラウザではなくなっています。
CometはWeb検索とAgent。
Diaは仕事の文脈とMemory。
Gemini in Chromeは既存ChromeとGoogle環境。
Firefox Smart Windowは選択権とモデルの自由度。
検索を変えたいならComet。
仕事場を変えたいならDia。
Chromeを変えたくないならGemini in Chrome。
AIの使い方そのものを自分で決めたいならFirefox Smart Window。
この基準から選べば、機能表だけを眺めるよりずっと決めやすいです。